



自分が読んでみたい、多くの人に薦めたいと思う本を選びましょう。古典作品もおすすめです(「未来部希望ネット」で中高生向け推薦図書を紹介しています)。


作品の世界に浸りながら一読し、本の楽しさを体感しましょう。気になった箇所には付箋を貼ったり、その付箋にメモをしたりして、後で読み返してテーマ(主題)を絞っていきます。


自分がよく知っているものや多くの人が感心を持っていることなどをテーマにします。読者が面白いと感じ、ぐっと引き込まれるようなものを考えてみてください。


テーマについて取材をしたり、資料を読んだりして分かったこと、思索したことなどをノートに書いていきます。


ノートに記したことをカードに書きます(1枚に一つの内容)。小さなメモ帳を代用してもいいです。例えばハンバーガーについて書く場合であれば、1枚のカードにその作り方を、もう1枚には味について、さらに別の1枚には素材についてなど。


カードを話題別に分け、流れをつけていきます。慣れていない人は「導入→展開→結論」がおすすめ。「起承転結」の構成法もあります(導入<起>→導入を受けて、深め、広げる<承>→変化をつける<転> →結論<結>)。


初めてその本のことを知る人でも分かるように、簡潔に本の概要(小説であれば物語の筋や主要人物の性格など)と選んだ理由を記します。本の中で心を動かされた部分に対する、自分の考えも述べましょう。“自分の体験”を書き加えると感想文の内容に説得力が増し、読み手にとって印象に残るものとなります。


推敲は文章を書く上で一番大切な作業です。次の6つのことを参考にしてみてください。
文章を「ですます」調、「だ・である」調のどちらにするかをテーマに沿って決める。
一文を短くし、文章をできるだけ簡潔にする。


・文章に同じ言葉は繰り返さない。
【例】「Aが××を作り始めたのは△△という理由で、~だから××を作ったそうだ。」
・ムダな言葉は削る。
【例】「おいしいごちそう」
→「ごちそう」に「おいしいもの」の意味が含まれる。
・「だから」「でも」などの接続詞は不要な場合が多い。
【例】「Aは〇〇も××もした。でも、どれもうまくいかなかった。」
→「Aは〇〇も××もした。どれもうまくいかなかった。」
・文章の終わりに句点「。」を打つ。読点「、」は文章をよみやすくして、読み違えを防ぐために打つ。
【例】「Aは泥まみれになって、逃げた犯人を追った」「Aは、泥まみれになって逃げた犯人を追った」
→読点の位置によって、泥まみれになったのがAか犯人かに変わる。
・文章の語尾に変化をつける。
【例】「祖父は〇〇だそうだ。だから××になったそうだ。」
→「祖父は〇〇だという。だから××になったそうだ。」
会話を交えて、読者にその場にいるような印象を与える場面を書く。見えるように聞こえるようになど、五感を使って書く。
一つの話が終わったら段落を替え、文章にリズムをつける。
書き出しを工夫する。インパクトや意外性があると読者は引き込まれる。
一番書きたいことを中心にして、余計な文章は削る。